Zoomには、参加者を小グループに分けて話し合いができる「ブレイクアウトルーム」という便利な機能があります。
オンラインセミナーや研修、グループディスカッションなど、さまざまな場面で活用されている機能です。
この記事では、Zoomのブレイクアウトルームの基本的な使い方から、設定方法、実践的な活用法までを分かりやすく解説します。
ブレイクアウトルームとは?
ブレイクアウトルーム(Breakout Rooms)とは、Zoomの会議中に参加者を複数の小部屋に分けることができる機能です。
それぞれのグループが独立したミーティング空間で話し合いを行い、設定した時間後にメインルームへ戻ってくることができます。
どんなときに使える?
ブレイクアウトルームは、以下のようなシーンで活用されています。
- グループディスカッション
- ワークショップ・研修
- グループワーク付きのオンライン授業
- チームごとの戦略ミーティング
- 初対面同士の交流促進
少人数で深い話し合いをしたいときに最適な機能です。
ミーティングとブレイクアウトルームの違い
項目 | Zoomミーティング(通常) | ブレイクアウトルーム |
---|---|---|
参加者の場所 | 1つの共通画面で全員が話す | グループごとに小部屋に分かれる |
管理者の役割 | 全体の進行を行う | ルームを作成・移動など管理も可能 |
会話の形式 | 全体で同時に会話 | 小グループで会話し、再集合可能 |
使う場面 | 会議、全体報告など | ワークショップ、交流、チームワークなど |
ブレイクアウトルームの使い方
手順①:Zoomでブレイクアウトルーム機能を有効にする
- Zoomの公式サイトにログイン
- 「マイアカウント」→「設定」へ
- 「ミーティング」タブ →「ブレイクアウトルーム」
- 「ブレイクアウトルームを有効にする」にチェック
※一度設定すれば、以降のミーティングで使えるようになります。
手順②:ミーティング中にルームを作成
- Zoomミーティングの画面下部にある「ブレイクアウトルーム」ボタンをクリック
- グループ数を設定(例:4部屋)
- グループ分け方法を選択:
- 自動:Zoomがランダムに参加者を振り分ける
- 手動:ホストが参加者を選んで割り当てる
- 参加者が選択(設定ON時):参加者自身がルームを選ぶ
- 「作成」をクリックし、ルームが生成される
手順③:ルームの操作と管理
- ルームに割り当て後、「開始」を押すと各グループに移動
- ホストは各ルームを「訪問」して様子を見ることが可能
- 「全体にメッセージ送信」で全ルームに通知が送れる
- 時間を設定して、終了後は自動的に全員が戻ってくる
ブレイクアウトルームの活用テクニック
✅ 1. 目的を明確に伝える
ルームに分ける前に、「この時間で何を話し合うか」を明確に伝えると、話し合いがスムーズになります。
✅ 2. 時間管理をしっかり行う
「残り1分です」と全体通知を出すことで、まとめや共有の準備がしやすくなります。
✅ 3. ファシリテーターを配置する
各ルームに1人、進行役をあらかじめ決めておくと、話が深まりやすくなります。
✅ 4. グループ再編も可能
途中でルームを閉じたり、参加者を別のグループに移動させることも可能です。
よくある質問(FAQ)
Q. 無料アカウントでもブレイクアウトルームは使えますか?
A. はい、無料アカウントでも使用可能です。ただし、ホストのみがルームの管理・作成ができます。
Q. スマートフォンやタブレットでも利用できますか?
A. 参加者としては可能ですが、ホストとしてルーム作成・管理を行うにはPCが必要です。
Q. 録画は可能ですか?
A. ブレイクアウトルーム内はホストがいないと録画不可です。録画する場合は、クラウド録画でメインルームに戻ってから行うのが一般的です。
まとめ
Zoomのブレイクアウトルームは、オンラインでのチームワークやディスカッションを効果的に行うための便利な機能です。
事前準備と進行管理をしっかり行えば、対面に近い議論の場をオンラインでも再現可能です。
オンラインイベントや研修で「参加者同士の交流をもっと活性化させたい」と感じている方は、ぜひ一度活用してみてください!
Zoom配信ガイドでは、他にもZoomミーティングやウェビナー、配信機材の選び方なども詳しく解説中!
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