Zoomでの会議はとても便利ですが、誰でも簡単に参加できる分、不正アクセスや荒らし(Zoom爆弾)といったリスクもあります。
本記事では、Zoom会議を安全に開催するために設定しておきたい機能や、ホストとして意識すべきポイントを解説します。
🔐 なぜZoomのセキュリティ設定が必要なのか?
オンライン会議の普及により、Zoomのセキュリティ対策は重要性が増しています。
以下のようなトラブルを防ぐために、事前の設定が不可欠です。
- 外部の第三者が無断で会議に侵入
- いたずら・不適切な発言・画面共有の乱用
- 会議URLの流出による情報漏洩
では、実際に設定しておきたい項目を見ていきましょう。
✅ 1. 待機室(Waiting Room)の有効化
🔸機能概要:
参加者が会議室に入る前に「待機室」で一時待機させ、ホストが許可した人だけを入室させる機能です。
🔸設定方法(Web版Zoom):
- Zoomにログイン
- 左メニュー「設定」 → 「ミーティング」 → 「セキュリティ」項目内
- 「待機室」をオンにする
※ミーティング作成時にも個別に設定可能です。
🔸ポイント:
- 不審な参加者の入室をブロックできる
- 企業や学校など、不特定多数が参加する会議に特に有効
✅ 2. パスコードの設定
🔸機能概要:
ミーティング参加時にパスコード(数字や文字列)を入力しないと入れないようにする機能です。
🔸設定方法:
- ミーティング作成時に「パスコードを設定」にチェックを入れる
- 任意の数字や文字列(例:123456, mtg2025など)を入力
🔸ポイント:
- URLに埋め込むと自動入力になるが、外部共有時はURL+パスコード分離推奨
- 招待メール内に明示しておくと参加者も安心
✅ 3. 参加者の画面共有を制限する
荒らしの多くは、勝手に画面共有を始めることで会議を妨害します。
🔸設定方法(ミーティング中):
- 画面下の「セキュリティ」アイコンをクリック
- 「参加者に画面共有を許可」のチェックを外す
または、ミーティング作成時に「ホストのみが画面共有できる」に設定しておきましょう。
✅ 4. ミーティングのロック機能
会議が始まり、全員がそろったらミーティングをロックすることで、以降は誰も入室できなくなります。
🔸使い方:
- 「セキュリティ」ボタンをクリック
- 「ミーティングをロック」にチェックを入れる
※再入室が必要な場合はロック解除も可能です。
✅ 5. 参加者の入室をメールドメインで制限(企業向け)
特定のメールドメイン(例:@yourcompany.jp)を持つユーザーのみに制限することもできます。
企業や教育機関での会議に効果的です。
✅ 6. 名前変更の無効化(匿名参加の防止)
会議中に名前を自由に変えられると、なりすましや迷惑行為の温床になります。
🔸設定方法:
- 「設定」→「ミーティング中(基本)」
- 「参加者が自分の名前を変更できる」をオフにする
✅ 7. 音声・ビデオを初期ミュートにする
参加時に自動でマイク・カメラをオフにしておくことで、プライバシーや会議進行を守れます。
🔸設定場所:
- ミーティング作成画面の「詳細オプション」内
- 「参加時にマイクをミュート」「ビデオをオフで開始」にチェック
💡 その他のセキュリティ対策
- ミーティングURLは社内ツールなど安全な場所で共有
- 録画はクラウド保存時にパスワードを設定
- 共同ホストを設定して管理を分担
✅ まとめ
Zoomを使ったオンライン会議を安全に行うには、事前のセキュリティ設定がカギです。
待機室・パスコード・画面共有の制限といった基本機能を活用することで、安心して会議を進めることができます。
特に不特定多数が参加する可能性があるミーティングでは、設定の見直しをルール化しておくとより安全です。
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