セミナーやイベント、会議を「会場でもオンラインでも」同時に届けるハイブリッド配信が注目を集めています。
本記事では、Zoomを活用したハイブリッド配信の構成・流れ・必要機材・注意点まで、図解付きでわかりやすく解説します。
ハイブリッド配信とは?
「ハイブリッド配信」とは、現地(オフライン)参加者と、オンライン参加者の両方に向けてイベントを同時に配信するスタイルのことです。
Zoomでできるハイブリッド配信のパターン
✅ 基本構成
- 現地会場に登壇者や聴講者がいる
- オンラインではZoomでライブ配信
- 登壇者や質疑応答をZoom参加者にも届ける
必要な機材一覧
🎥 カメラ
- Webカメラ(簡易な場合)
- ビデオカメラ(Sony、Panasonicなど)+HDMIキャプチャーボード
🎤 音声機器
- マイク(ピンマイク・ハンドマイクなど)
- 会議用スピーカーマイク(Yamaha YVCシリーズなど)
🎛 映像制御
- ビデオスイッチャー(ATEM Miniなど):複数カメラやスライドの切り替え用
- HDMIケーブル、キャプチャーデバイス
💻 配信用PC
- OBSを使う場合は高性能PC推奨
- Zoom用PCと映像ミックス用PCは分けると安定
配信のステップ
✅ 1. 配信会場の準備
- カメラとマイクを設置
- 会場の音響とZoomの音声が干渉しないよう調整
✅ 2. Zoomミーティングを作成
- 招待URLを事前にオンライン参加者へ共有
- ホスト設定を確認
✅ 3. 映像・音声のルーティング
- OBSやATEM Miniでカメラ・資料の映像を合成
- Zoomには「仮想カメラ」などで映像を渡す
✅ 4. 音声の注意点
- Zoom側の音声と会場スピーカーのハウリングに注意
- マイク入力を分けることで対策可(例:スピーカーマイクでZoom音声、マイクで登壇者音声)
OBSとの併用でさらに便利に
- 複数カメラの切り替え
- テロップやタイトルの表示
- YouTube Liveとの同時配信 なども可能に
配信の際の注意点
⚠ 回線の安定性
- 有線LANを使用(Wi-Fiはリスクあり)
- 会場のネット回線の上り速度を事前確認(10Mbps以上推奨)
⚠ 音声トラブル対策
- Zoom側に音声がきちんと届いているか常にモニタリング
- 配信中は必ず別端末でZoomに参加して確認
⚠ オンライン参加者の対応
- 音声トラブル時にチャットで案内できるスタッフを用意
- Zoomの「ピン留め機能」「ギャラリービュー」「録画設定」も事前に確認
まとめ
Zoomを使ったハイブリッド配信は、準備と機材をしっかり整えることで、スムーズに実施可能です。
特に映像・音声のルーティング設計と、オンライン参加者への配慮が成功のカギとなります。
まずは小規模な配信からスタートし、段階的にスキルと機材をレベルアップしていきましょう。
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