【NDI活用ガイド】Zoom配信で映像と音声を高品質に!基本の使い方と導入手順を解説

NDI

Zoom配信の品質を向上させる方法のひとつが、NDI(Network Device Interface)の活用です。

NDIを使うことで、同一ネットワーク内で映像・音声のやりとりが可能となり、複数カメラやOBSとの連携がスムーズになります。


NDIとは?

NDIとは「Network Device Interface」の略で、映像と音声をLAN経由でリアルタイムに転送できる技術です。NewTek社が開発しました。

通常はHDMIケーブルやUSBで接続するカメラや映像ソースを、IPネットワークを通してOBSやZoomに入力することができます。


NDIでできること(Zoom配信での活用例)

  • 複数のPCからの映像・音声をOBSに取り込む
  • 別室・別拠点のカメラ映像をZoom配信に利用
  • NDI対応カメラをLANケーブル1本で制御&配信
  • PowerPointのスライド映像をNDIで別PCから送信

ZoomでNDIを使う

  • カメラ映像 → NDIツールでネットワーク送信
  • 別PCでOBSがNDI信号を受信 → Zoom仮想カメラで配信

NDIを使うための基本構成

✅ 必要なソフトウェア

  • NDI Tools(無料)
  • NDI Scan Converter(画面共有用)
  • NDI Studio Monitor(受信・確認用)
  • NDI Virtual Input(Zoomなどへの映像送信用)
  • OBS Studio
  • NDIプラグイン(必要)

NDIを使った配信手順(基本編)

✅ ① NDI Toolsをインストール

NewTekの公式サイトから「NDI Tools」をダウンロード&インストールします。

✅ ② 送信側で「NDI Scan Converter」を起動

  • 送信したい画面やウィンドウを選択
  • ネットワーク上にNDI信号として配信されます

✅ ③ 受信側でOBS+NDIプラグインを使う

  • ソースから「NDI Source」を選択
  • 送信元PCの映像をリアルタイムで取り込み可能

✅ ④ Zoomへ映像を送る

  • OBSで「仮想カメラを起動」
  • Zoomのカメラ入力を「OBS Virtual Camera」に設定

NDI活用のメリット

  • 🎥 映像の遅延が少ない(高品質・低レイテンシ)
  • 🔌 LANケーブルで配線スッキリ
  • 💻 複数PC間でのソース共有が簡単
  • 🧠 様々なアプリや機材と組み合わせやすい

注意点とトラブル対策

  • 同一ネットワークに接続している必要あり
  • 無線LANでは安定性が低下 → 有線LAN推奨
  • セキュリティソフトやファイアウォールがブロックする場合あり
  • Zoomで使用する場合は「OBS仮想カメラ」が必要

Zoomとの組み合わせ例(実践編)

✅ 企業セミナーやウェビナー

  • カメラ:PTZカメラやNDI対応カメラを使用
  • スライド操作:別PCからNDIで送信
  • OBSでタイトル合成 → Zoomへ仮想カメラ出力

✅ 学校・大学での遠隔講義

  • 教員側の画面をScan ConverterでNDI送信
  • 教室のカメラ映像をOBSで合成しZoom配信

まとめ

NDIはネットワークを活用した次世代の映像配信手法であり、ZoomやOBSと組み合わせることで柔軟かつ高品質な配信が可能になります。

導入コストは抑えつつも、本格的なZoom配信・ハイブリッド配信を目指す方には特におすすめの技術です。
ぜひ一度、NDIを活用した配信にチャレンジしてみてください!


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